2024年6月5日、イギリスでは新しいポンド紙幣が正式に流通を開始し、当店の外貨両替も新紙幣へ対応いたしました。この新紙幣は、見た目だけでなく、技術的な進歩により偽造防止対策も強化されています。そこで今回は、新紙幣に描かれている肖像や、具体的な偽造防止対策について詳しくご紹介します。
肖像の人物はチャールズ3世（チャールズ国王）
今回の新紙幣の一番の注目ポイントは、イギリス国王チャールズ3世の肖像が描かれていることです。これまで長らくイギリスの紙幣に登場していたエリザベス2世の後を受け、チャールズ国王の肖像が採用されることは、王室の象徴的な世代交代を示しています。
イギリス王室にとって、紙幣に描かれる肖像は国民や世界に向けた大きなメッセージです。チャールズ国王がイギリスの象徴として紙幣に描かれることは、彼の治世が国における安定性と連続性を強調するものとも言えるでしょう。
さまざまな偽造防止対策のとられた新紙幣
また、最新の偽造防止技術が多数採用されています。まず第一に、ホログラム技術が紙幣の一部に組み込まれており、角度を変えると光の反射によって異なる模様や色が見える仕組みになっており、偽造を困難にさせます。
紙幣にはマイクロプリントや透明な窓が設けられているのも偽造対策の一つです。さらに、紫外線を当てると特定の部分が光るインクが使用されています。これらによって、偽造された紙幣が流通するリスクが大幅に低減されることが期待されています。
紙幣の素材はポリマー（プラスチック）製の紙幣となっており、耐久性があり、長期間にわたって使用可能です。また、タクティルマークと呼ばれる触覚で感じられる特徴も追加され、視覚に障害を持つ人々にとっても使いやすい設計となっています。
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