中国駐在経験者が語る!海外出張者が知っておきたい人民元両替と現地のリアル事情

初めての中国出張、お金の準備はどうしたらいいの?」「現地での支払いは現金?それともキャッシュレス?」そんな疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。特に、日本とは勝手が違う中国の金銭事情は、出張者にとって悩みの種の一つかもしれません。

今回は、夫の駐在に伴い、広東省広州市で生活されていたAさんにインタビュー。出張前のお金の準備から、現地のリアルな金銭事情、さらには帰国後のお金の処理まで、駐在経験者ならではの視点で、海外出張者が抱えるお金の疑問や不安を少しでも和らげる一助となれば幸いです。

Aさんのプロフィール

  • 40代 女性
  • 夫の駐在に伴い中国広東省広州市で約3年間生活を送る
  • 2020年12月〜2023年のコロナ禍に渡航
目次

出張前のお金の準備:賢い両替方法とは?

中国への出張が決まった際、中国人民元はどのように準備されましたか?

私の場合は、出発前に日本の銀行で準備しました。 その当時は他の選択肢は特に検討せず、とにかく日本国内で準備していくことを優先しました。現地に着いてから慌てて両替するよりも、事前に日本で済ませておく方が安心だと考えたからです。ただ、今振り返ってみると、やはりレートや手数料をもう少し比較検討しても良かったかな、と感じています。

現地でのリアルなお金事情:キャッシュレス社会の実態

現地でのお金の使い方は日本とは異なる点も多いと聞きます。まず、中国の物価は、日本と比べてどうでしたか?

全体的に、日本よりも物価は安いと感じることが多かったです。

食事に関しては、特にローカルな食堂での食事は非常に安価でした。ただ、日本料理を食べたい場合は、日本の高級店くらいの価格になることもありました。また、ホテルのアフタヌーンティーは、外資系の高級ホテルであっても比較的安く楽しめたので、よく利用していました。当時はコロナ禍でなかなか外出もできなかったので、こういったホテルでの時間は良い気分転換になりましたね。ホテルの宿泊代自体も、日本と比べると安い場合が多かったです。

移動手段については、公共交通機関が非常に安く、タクシーも日本に比べて格段に割安で、気軽に利用できました。また、レンタサイクルも安かったので、よく利用していましたね。

普段の買い物はどのようにされていましたか?

スーパーでの買い物も宅配が主流でしたね。例えば「フーマー(盒馬鮮生)」というお店があるのですが、これはアプリで注文すると約30分で自宅まで届けてくれて、送料もとても安かったです。

また、「サムズクラブ(Sam’s Club)」のような会員制の大型スーパーもありました。これはコストコのような会員制量販店で、友人とタクシーで一緒に行って大量に購入し、皆でシェアする、なんてこともよくしていました。

食事では「ワイマイ(外卖)」が便利でした。ワイマイは中国語で「出前」や「フードデリバリー」を意味する言葉です。日本でいうUber Eatsのようなものですが、送料がほぼかからないか、かかっても非常に安いのが魅力でした。

広州市内で日本食品を取り扱うお店

やはり中国ではキャッシュレス決済が主流なのでしょうか?

はい、その通りです。中国の都市部では、Alipay(支付宝)とWeChat Pay(微信支付)という2大キャッシュレス決済が主流です。露店のような小さなお店でもQRコード決済が当たり前で、現金を使う機会はほとんどありませんでした。

むしろ、現金で支払おうとすると「お釣りがない」と断られるケースもあるほどです。出張で短期滞在される方も、これらの決済アプリを使えるようにしておくと、格段に便利になります。一度慣れてしまえば、とてもスムーズです。

現金はどのような時に使用しましたか?

お店で直接現金で支払う機会はほとんどありませんでした。約3年間の滞在生活で、現金を使った記憶はほとんどないくらいです。たまに海外からの旅行者の方が現金で支払っているのを見かける程度でした。
現金はキャッシュレス決済を利用するために、現地で開設した銀行口座に入金する、という流れで活用していました。

中国でのチップの習慣について教えてください。

チップ文化はありませんでした。おそらく中国全土でも一般的ではないと思います。

駐在経験者だからこそ知っている、現地でのお得な買い物術やお金の使い方はありますか?

一般的な街中のお店では値段交渉をすることはありませんでしたが、広州には大きな問屋街がいくつかあって、そこでは値切り交渉が可能でした。

例えば、広州駅周辺には衣類や革製品の卸売市場が集まっていて、世界的にも有名です。これらの市場は、主に業者さんが買い付けに来るような場所ですが、一般の人も普通に買い物ができます。膨大な数のお店がひしめき合っていて、見ているだけでも圧倒されますよ。気に入った商品があれば、お店の人と交渉して値段を決めていきます。交渉が成立したら、支払いはもちろんQRコード決済です。事前に値段を下げてもらう交渉ができるのは、問屋街ならではの面白さでしたね。

中国のとある住宅の様子

帰国後のお金の処理:余った中国人民元はどうする?

出張後、余った人民元はどうされましたか?

私の場合は、現金で持って帰ってきて日本の銀行で両替したものもありますし、そのまま残っているものもあります。

ただ、これも出張前と同じで、帰国後の両替についても、もっと事前に調べておけば、より有利なレートで両替できたり、手数料を抑えられたりする方法があったかもしれません。例えば、外貨宅配サービスや、帰国時に空港で両替する以外の選択肢も検討してみると良いかもしれませんね。

Q&A:出張者が抱えやすい疑問、解決します!

ここからは、海外出張者が特にお金に関して抱きやすい疑問について、いくつかお答えいただきます。

現地で生活する上で、お金に関して特に注意していたことはありますか?

広州市内は至る所に監視カメラがあり、治安は比較的良いと感じていましたが、それでも油断は禁物です。個人的には、あまり多くの現金を持ち歩かないようにしていました。そして、支払い時には金額をしっかり確認する、これは日本でも同じですが、海外ではより一層意識していました。

日本と中国の金銭感覚の違いで、何か驚いたことはありましたか?

やはり、キャッシュレス化の徹底ぶりには目を見張るものがありました。例えば、お年玉(中国では「紅包:ホンバオ」と言います)などもWeChat Payで送金するのが当たり前になっていて、そのスピード感と手軽さには本当に驚きました。

また、食事の際に割り勘にする場合も、決済アプリを使えば1元単位まできっちり正確に分けることができ、とても便利だと感じました。

紅包(ホンバオ):日本で言うところのお年玉

現地で困ったとき、誰かに相談できる場所はありますか?

駐在員の場合、夫の会社の通訳さんが心強い味方でした。主な業務は仕事の通訳ですが、時には日常生活の困りごとまで親身にサポートしてくださり、本当に助かりました。

また、現地の不動産業者さんも、まるで「何でも屋さん」のように頼りになる存在でした。例えば、家電が故障した際などにも迅速に対応してくれました。その不動産屋さんは中国人の方でしたが、非常に流暢な日本語を話されていましたね。他にも、日本語学校で教えていらっしゃる大学生の先生に、ネイルサロンへ案内してもらったこともあります。

日本語を話せる現地の方は、日本の文化に興味を持っている方が多く、総じて親切で世話好きな方が多いという印象です。出張で来られる場合は、まず会社の上司や前任者の方に相談してみるのが良いでしょう。事前に情報を集めておくと、いざという時に安心ですね。

最後に、これから中国へ出張される方々へ、メッセージをお願いします。

海外では人と人のつながりが大切だと感じます。自分が得意とすることを活かしてコミュニティーに参加することで人脈が広がりますし、たとえ得意なものがなくても、新しいことに挑戦することで世界は広がると思います。自分が経験したことのない新しいことを経験できるのが、海外生活の醍醐味でもあると思うので“頑張ってください!”とつたえたいですね。

貴重なお話をありがとうございました。

この記事を読んだあなたへ

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