海外旅行の事前準備に欠かせない外貨両替。外貨両替と聞くと空港や銀行での両替が一般的かと思います。最近では、規制緩和により、金券ショップで外貨を両替できるようになったり、インターネットを通じて外貨の「宅配サービス」が利用できたりと、様々な選択肢が増えてきています。
両替方法が多様化した今だからこそ、どこで両替するのが一番おすすめかを知っておくことが大切です。レートの違いはそのまま出費の差につながり、通貨によっては10%以上の差が出ることもあります。特に混雑しがちな空港や銀行ではレートが割高なことも多いため、事前に比較し、自分に合った方法を選ぶことで、旅費を賢く節約することができます。
本記事では、外貨両替のおすすめ方法や、お得に両替するためのポイントをわかりやすく解説していきます。思います。
お得に外貨を両替するコツは、「両替レートが良い業者」を利用すること
結論として、最もお得に外貨を両替するには「両替レートが良い業者」を利用することがポイントです。両替事業者にはさまざまな選択肢がありますが、なかでも「外貨宅配サービス」や「金券ショップ」は特におすすめです。
一方で、レート面では劣るものの、信用重視や急ぎの両替が必要な場合には、「銀行」や「空港」の窓口を利用するのも有効です。
お得に外貨両替をしたい方は、事前に各両替所の両替レートを比較しておくことを強くおすすめします。

海外旅行前に両替レートを比較しておくべき理由
- レートの差がそのまま出費の差に直結する
たとえば1ドルあたりの手数料が2円違うと、500ドル両替した場合に1,000円の差が出ます。 - 通貨によって手数料の差が大きい場合がある
例えば東南アジアなどの通貨では10%以上違うこともあります。 - 旅行直前に空港で両替すると、割高なレートしか選べないから
空港や銀行の両替所は便利ですが、レートはあまり良くないことが多いです。 - 事前に比較することで、お得な宅配サービスや金券ショップを選べるから
ネットでの事前注文なら、手数料も安く、空港併設の郵便局で受け取れるサービスもあります。
そもそも外貨両替ってなんのこと?
外貨両替とは「異なる国で流通している通貨を交換する行為」を指します。日本に住んでいる私達は普段から日本円で生活をしているので、あまり意識することは少ないですが、海外で日本円を支払い手段として使える国はほとんどありません。そのため、海外旅行に行く前には旅行先の国のお金を準備しておく必要がでてきます。その際に自分のもっている日本円を外国のお金に換えることを「外貨両替」と言います。
外貨同士の両替にはレートというものが存在し、日々その交換比率は変わっていきます。例えば、下の表をみるとわかると思いますが、ドルと円のレートの推移がわかるかと思います。

あるときは1ドルを134円で両替でき、また別のときには1ドル148円で両替できるというように、レートは時間で絶えず変動しています。
外貨の価値はその時の世界中の人たちの需給によって変動しています。交換比率の動きのことを一般的に為替相場と呼びます。ニュースなどで、よく聞いたことがある単語かもしれません。
知っておきたい「為替レートと両替レートの違い」
レートは大きく分けて2つあります。まずは、ニュース等で発表される「為替レート」。例えば1ドルが140円というレートなら、今の1ドルの価値が140円という意味になります。
ただし、いざ外貨両替をしようと、銀行や空港の両替店に行っても、単純に1ドルを140円で両替できるかというと、そうはなりません。外貨両替するとき、両替業者は「為替レート」に加えて、「為替手数料」という手数料を上乗せした額を提示しているのが一般的です。
この「為替レート」に「為替手数料」を加えたレートを「両替レート」と呼びます。
銀行や空港の両替店で取引されるレートは、この「両替レート」になります。
「為替レート」+「為替手数料」=「両替レート」
空港の両替店の店頭や、金券ショップの窓口などに提示してあるレートはこの「両替レート」が提示されていることがほとんどです。わかりやすくするために、最初から手数料が含まれているレートを提示しているのです。

(例)為替レートが143.95円。為替手数料が3円であれば、両替レートは146.95円となります。
つまり、実際に1ドルを買うのに146.95円必要という意味です。

「為替手数料」が上乗せされているので、ニュースで見る「為替レート」と、「両替レート」は同じ金額にはならないんです!


外貨を両替する4つの方法
外貨を両替するための、主な4つの方法をご紹介します。それぞれメリット・デメリットがあるので、順にご説明します。


銀行や空港の両替店
一般的な両替方法です。為替手数料が固定で高額のため、両替レートはお得ではありませんが、窓口にてその場で外貨両替できるメリットがあります。また都市部においては、銀行系列の外貨両替専門店もあります。レートを気にせず、信用第一なら銀行・空港の両替店がおすすめです。(参考情報:「通貨別の銀行や空港での為替手数料」を実際に調査)
金券ショップ
昨今、金券ショップでも外貨両替ができるようになっています。両替レートは業者によって様々ですが、銀行や空港の両替店よりも両替レートは良い傾向があります。金券ショップでは別の顧客から買い取った外貨をそのまま販売することが多いため、しっかり真贋鑑定(偽造券かどうか)をしている業者を選ぶのがよいでしょう。
FX会社を通じた外貨両替
こちらも近年流行りの両替方法です。外貨を購入するのみでしか利用できませんが、両替レートはとてもお得です。ただし、FX口座開設をする必要がありハードルが高めです。口座開設まである程度の日数がかかることや、個人情報の提供が必要なこと、取り扱い外貨が少ないことなどのデメリットがあげられます。普段からFXの取引等をしている方なら、選択肢の一つとしてよいでしょう。
外貨宅配サービス
最近は、インターネットを通じて外貨両替サービスを展開している事業者も増えてきました。窓口での両替ではなく宅配サービスのため、インターネットから申込をしてから外貨が届くまで数日かかりますが、両替レートがとても良いのが特徴です。
インターネットでの申込に抵抗がなく、時間に余裕のある方にとっては、かなりお得な選択肢となります。自宅での受け取りの他にも、国内の主要空港併設の郵便局で受け取ることができる(局留め)に対応している事業者もあるため、利便性も高いです。
注意点として、事業者によっては最低の両替金額が設定されていたり、外貨宅配の送料が別途必要になることもあるため、よく比較することをお勧めします。
海外旅行前にお得に両替するコツは?まとめ
- お得に外貨を両替するコツは、「両替レートが良い業者」を利用すること。
- 両替レートが良いのは「外貨宅配サービス」か「金券ショップ」
- お得でなくとも、信用第一または急ぎの両替なら、銀行・空港の窓口両替がおすすめ
外貨両替をお得にする方法は「両替レートが良い業者」を利用することです。
米ドルを例にします。銀行や空港の両替店の両替手数料は3円前後です。ネットの外貨両替サービスだと、50銭~1.5円程度。仮に10万円の両替をしたとすると約1,000円~2,000円は違いが出てきます。
イギリスポンドの例だと銀行や空港の両替店の両替手数料は12.4円。ネットの外貨両替サービスだと3~5円前後。仮に10万円の両替をした場合、なんと6,000円近い差がでてきます。
主要通貨である米ドルでは、そこまで大きな金額の差は出ませんが、それ以外の国の通貨だとかなりの違いが出てくるので、損をしないためにも、それぞれの外貨両替業者の両替レートをしっかり確認することが重要です。



海外旅行で「外貨宅配サービス」を利用する場合は、出発までに外貨が到着するかもしっかり確認しておきましょう!
「通貨別の銀行や空港での為替手数料やレート」を実際に調査
下記は、当運営で銀行や空港の両替店の一般的な為替手数料を実際に調査したものです。
<米ドルの例> 1ドルあたり、為替レートとは別に「2.8円」の為替手数料がかかりました。約10万円分を両替した時の為替手数料は1,902円(為替手数料の割合は1.9%)となります。
<韓国ウォンの例>1韓国ウォンあたり、為替レートとは別に「0.015円」の為替手数料がかかりました。約10万円分を両替した時の為替手数料は13,979円(為替手数料の割合は14.0%)となります。
銀行や空港の両替店の一般的な為替手数料やレートに関する調査結果一覧
※金額は2025年7月25日の概算となります。
通貨名(通貨記号) | 為替レート | 為替手数料 | 両替レート | 約10万円分を両替したときの為替手数料(割合) |
---|---|---|---|---|
米ドル(USD) | 147.23円 | 2.8円 | 150.03円 | 1,902円(1.9%) |
ユーロ(EUR) | 173.01円 | 4.2円 | 177.21円 | 2,428円(2.4%) |
ポンド(GBP) | 198.85円 | 12.4円 | 211.25円 | 6,236円(6.2%) |
中国元(CNY) | 20.58円 | 1.9円 | 22.48円 | 9,232円(9.2%) |
韓国ウォン(KRW) | 0.1073円 | 0.015円 | 0.1223円 | 13,979円(14.0%) |
オーストラリアドル(AUD) | 97.07円 | 10円 | 107.07円 | 10,302円(10.3%) |
ニュージーランドドル(NZD) | 88.83円 | 10.5円 | 99.33円 | 11,820円(11.8%) |
カナダドル(CAD) | 107.9円 | 8.8円 | 116.70円 | 8,156円(8.2%) |
香港ドル(HKD) | 18.76円 | 2.48円 | 21.24円 | 13,220円(13.2%) |
シンガポールドル(SGD) | 115.21円 | 6.2円 | 121.41円 | 5,381円(5.4%) |
タイバーツ(THB) | 4.56円 | 0.48円 | 5.04円 | 10,526円(10.5%) |
台湾ドル(TWD) | 5.01円 | 0.5円 | 5.51円 | 9,980円(10.0%) |
スイスフラン(CHF) | 185.05円 | 5.3円 | 190.35円 | 2,864円(2.9%) |
インドネシアルピア(IDR) | 0.00902円 | 0.0016円 | 0.01062円 | 17,738円(17.7%) |
フィリピン・ペソ(PHP) | 2.592円 | 0.36円 | 2.95円 | 13,889円(13.9%) |
マレーシア・リンギット(MYR) | 34.92円 | 4.5円 | 39.42円 | 12,887円(12.9%) |
ベトナムドン(VND) | 0.00563円 | 0.0008円 | 0.00643円 | 14,210円(14.2%) |



銀行や空港だと、通貨によっては、両替手数料がかなり割高な調査結果となりました!
お金を借りたわけでもないのに、両替するだけで10%以上の手数料がかかるものもあると考えると、かなり割高な気がしませんか?
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当HP運営元である「外貨両替マネーバンク」では、宅配の外貨両替サービスを運営しており、前述のように、日々のレートを調査した上で業界トップクラスのお得な両替レートを実現しています。全国一律「送料無料」でお届け。空港併設の郵便局で受け取れる「空港局留め」にも対応しています(成田第1・第2・羽田・中部・千歳空港)。
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海外旅行時の外貨両替で気になるポイント
- 事前に外貨両替をしておいたほうがよいの?
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事前に両替しておくのがよいでしょう。ハイシーズンの場合、空港の両替店が混み合い、長時間並ばなくてはいけない可能性もあります。また、渡航先で両替するとしても、到着時間が夜間になる場合、現地空港の両替店が営業していないケースも考えられます。なにより、気持ちよく旅行をするために、外貨両替等の事前準備は先に済ませておいたほうが気持ちに余裕ができます。
- 外貨はいくらぐらい両替しておいたほうがよいの?
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渡航先の国や滞在日数、ツアーの種類によって変わってきます。パックツアーの場合は、宿泊費や食費等の費用が予め含まれているため、現地の飲食費やお土産代等で十分と言われています。
格安ツアーなど、別途交通費や食費等も必要になる場合、アメリカやヨーロッパで滞在日数×2万円程度。アジア圏の場合は滞在日数×1.5万円が目安とされています。 - 海外旅行にチップは必要?
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滞在する国によって違いがあります。同じ国でも地域によって慣習が違うケースや、チップが違法とされる国などもありますので、注意が必要です。現地に詳しいガイドへ確認するとよいでしょう。